俗に言うとは?俗に言うの意味
世間一般で広く使われている表現や言い回しを指す言葉
俗に言うの説明
「俗に言う」は「ぞくにいう」と読み、一般的に広く知られている表現や慣用句を紹介する際に使われる前置き的なフレーズです。「俗」には「世間一般」「普通の人々」という意味があり、特定の分野や地域に限らず、多くの人に認知されている言葉や概念を指します。例えば「天気雨のことを俗に言う『狐の嫁入り』」のように、広く浸透した表現を説明する場面で活用されます。ただし、「俗」には「高尚でない」「卑しい」という意味合いも含まれるため、状況によっては「いわゆる」などより中立な表現に言い換えることが推奨される場合もあります。
日常会話で自然に使えると、表現の幅が広がりそうですね!
俗に言うの由来・語源
「俗に言う」の「俗」は、元々仏教用語から来ています。仏教では「俗」を「世俗」という意味で使い、悟りを開いていない一般の人々や日常的な世界を指していました。これが転じて、江戸時代頃から「世間一般で言われている」という意味で使われるようになりました。特に江戸時代の戯作文学などで、作者が読者に親しみやすく説明する際の修辞技法として発達しました。
時代を超えて愛される、日本語の豊かさを感じさせる表現ですね!
俗に言うの豆知識
面白いことに、「俗に言う」は現代ではやや堅い印象がありますが、実は明治時代の文豪たちも好んで使っていました。夏目漱石の『吾輩は猫である』や森鴎外の作品にも頻繁に登場します。また、テレビのバラエティ番組では、タレントが難しい概念を説明する時に「俗に言うと〜」と前置きすることで、視聴者に分かりやすく伝える効果的な手法として使われています。
俗に言うのエピソード・逸話
人気お笑いコンビ・霜降り明星の粗品さんは、M-1グランプリで優勝した時のインタビューで「俗に言う『下克上』みたいな感じでした」とコメント。また、作家の又吉直樹さんは、『火花』の中で「俗に言う天才と呼ばれる人たち」という表現を使い、一般的な天才観と実際の天才の違いについて深い考察を加えています。これらの有名人の使用例から、複雑な概念を平易に説明する際の効果的な修辞表現として重宝されていることが分かります。
俗に言うの言葉の成り立ち
言語学的に見ると、「俗に言う」は「メタ言語的標識」の一種です。つまり、言葉そのものについて言及するための言葉として機能しています。この表現は、話し手がこれから発する言葉が「一般的な表現」「通俗的な言い方」であることを事前に宣言する役割を持ち、聞き手に対する配慮や、専門用語を避けて平易に説明する意図が込められています。また、日本語の特徴である「婉曲表現」の一種としても分類でき、直接的な表現を避けつつ、共通認識を形成するための重要な言語手段となっています。
俗に言うの例文
- 1 週末にやる気はあるのに結局一日中ダラダラ過ごしちゃう、俗に言う『休日の計画倒れあるある』だよね。
- 2 スマホをいじりながら『どこに置いたっけ?』と探し回る、俗に言う『現代人のあるある探し物』にハマってしまった。
- 3 会議中にアイデアが浮かんだのに発言するタイミングを逃し、結局誰かが同じこと言い出す、俗に言う『チャンス逃しあるある』がまた起こった。
- 4 ダイエット中なのに限っておいしそうなものばかり目について、俗に言う『誘惑集中法則』に悩まされる日々です。
- 5 仕事終わりに『今日は早く寝よう』と決めていたのに、いつの間にか深夜まで動画を見てしまう、俗に言う『睡眠先延ばし症候群』に陥っている。
「俗に言う」の適切な使い分けと注意点
「俗に言う」は便利な表現ですが、使い方によっては誤解を招く場合があります。特にビジネスシーンやフォーマルな場面では、使用に注意が必要です。
- フォーマルな文書では「一般的に言われる」や「通称」を使用する
- 相手によっては「俗」の字にネガティブな印象を持つ可能性がある
- 専門用語を説明する際には「専門的には」と対比させて使うと効果的
- 若者向けの説明では「いわゆる」の方が受け入れられやすい
特に目上の人との会話では、最初に「失礼な表現かもしれませんが」と断りを入れると、より丁寧な印象になります。
関連用語とその微妙なニュアンスの違い
| 表現 | ニュアンス | 適切な使用場面 |
|---|---|---|
| 俗に言う | 親しみやすく、口語的 | 日常会話、カジュアルな説明 |
| いわゆる | 中立的で格式ばった | ビジネス、学術的な場面 |
| 一般的に言う | 客観的で説明的 | 公式文書、ニュース |
| 通称 | 正式名称ではない俗称 | 商品名、ニックネームの説明 |
| 俗称 | 非公式な呼び名 | 地域限定の呼び方、業界用語 |
これらの表現は一見似ていますが、微妙なニュアンスの違いがあります。状況や相手に応じて、最も適切な表現を選ぶことが重要です。
歴史的な変遷と現代での使われ方
「俗に言う」という表現は、江戸時代の戯作文学から広く使われるようになりました。当時は、作者が読者に親しみやすく物事を説明するための修辞技法として発達しました。
俗に言うところの、瓢箪から駒が出るような話である
— 十返舎一九『東海道中膝栗毛』
現代では、SNSやネット記事などで、難しい概念を分かりやすく説明する際に頻繁に使用されています。特に若者向けのコンテンツでは、堅苦しさをなくし親近感を持たせる効果的な表現として活用されています。
よくある質問(FAQ)
「俗に言う」は失礼な表現ですか?
いいえ、失礼な表現ではありません。「俗」という字に「俗っぽい」「下品」といったネガティブなイメージを持つ方もいますが、本来は「世間一般」という中立な意味です。ただし、格式ばった場面では「いわゆる」などと言い換えるとより適切です。
「俗に言う」と「いわゆる」の違いは何ですか?
「俗に言う」はより口語的で親しみやすいニュアンスがあり、「いわゆる」はやや格式ばった印象があります。また「俗に言う」は一般的に広く知られた表現を指すのに対し、「いわゆる」は特定の分野で認知された概念にも使われます。
ビジネスシーンで使っても大丈夫ですか?
カジュアルな会話や内部での打ち合わせでは問題ありませんが、取引先との公式な場面や書面では、「一般的に」「通称」などより中立的な表現を使うことをおすすめします。状況に応じて使い分けるのがベターです。
「俗に言う」の類語にはどんなものがありますか?
「一般的に言う」「通称」「俗称」「いわゆる」「俗にいうところの」などが類語として挙げられます。それぞれ微妙なニュアンスの違いがあるので、文脈に応じて適切な表現を選ぶと良いでしょう。
英語でどう表現すればいいですか?
「what is commonly called」「so-called」「what people often call」などが近い表現です。例えば「俗に言う炎上」は「what is commonly called 'online backlash'」のように訳せます。