「マウントをとる」とは?意味や使い方・具体例を徹底解説

「マウントをとる」という言葉、最近よく耳にしませんか?職場や友人関係、SNS上で誰かが優位に立とうとする様子を表すこの表現。一体どんな場面で使われ、どんな心理が背景にあるのでしょうか。気になるこの言葉の意味と使い方を詳しく解説します。

マウントをとるとは?マウントをとるの意味

相手より優位な立場に立つこと、または自分の優位性を強調して相手を威圧したり支配しようとする態度を指します。

マウントをとるの説明

「マウントをとる」は、格闘技で相手の上に乗るポジションを取る行為が語源となっています。現在では物理的な行為だけでなく、社会的・心理的な優位性を示す行動全般を指すようになりました。例えば、高級品を持っていることを自慢したり、経験の豊富さを強調したりする行為がこれに当たります。特にネット上では、年収や学歴などで相手を圧倒しようとする「マウント合戦」が頻繁に見られます。この行動には、自分を認めてもらいたいという承認欲求や、劣等感の裏返しといった心理が潜んでいることも少なくありません。基本的にネガティブな印象を与える表現なので、使用する際は注意が必要です。

ついマウントをとりたくなる気持ち、わからなくもないけど、対等な関係の方が気楽でいいですよね。

マウントをとるの由来・語源

「マウントをとる」の語源は、格闘技における「マウントポジション」に由来します。これはブラジリアン柔術や総合格闘技などで、相手を仰向けに倒した状態でその上に跨り、完全に制圧する姿勢を指します。このポジションからは下になった相手を自由に攻撃できる絶対的優位性があり、ここから転じて、社会的・心理的に相手を圧倒し優位に立つ行為全般を「マウントをとる」と表現するようになりました。2000年代後半からネットスラングとして広まり、現在では日常会話でも使われるようになっています。

マウントをとるより、お互いを認め合える関係が理想的ですね。

マウントをとるの豆知識

面白いことに、動物の世界にも「マウンティング」という行動があります。霊長類や犬などが群れの順位決定のために行う行動で、これが人間の「マウントをとる」行動とよく似ています。また、ビジネス用語では「一方的な優位性の誇示」を意味するようになり、心理学では「承認欲求の過剰な表現」として分析されることも。ネット上では「年収マウント」「学歴マウント」「経験マウント」など、様々なバリエーションが生まれています。

マウントをとるのエピソード・逸話

有名なエピソードとしては、某IT企業のCEOが社内ミーティングで「私はハーバード大学で学んだが、君たちはどこで勉強した?」と発言し、学歴マウントをとったと話題になりました。また、人気俳優のAさんはインタビューで「共演者から『私は〇〇賞を取ったことがあるけど、あなたは?』と言われ、明らかな実績マウントを感じた」と語っています。さらに、SNSではインフルエンサー同士がフォロワー数やブランド品の自慢合戦を繰り広げ、互いにマウントをとり合う光景が日常的に見られます。

マウントをとるの言葉の成り立ち

言語学的に見ると、「マウントをとる」は英語の「mount」から来たカタカナ語に、日本語の「をとる」が結合した混合表現です。このように外来語と日本語の動詞が組み合わさる現象は、日本語の柔軟な語形成能力を示しています。また、格闘技用語から一般社会用語へ意味が拡張された「意味の一般化」の好例でもあります。さらに、ネットスラングから日常語へ昇格したことで、若年層を中心とした語彙のボトムアップ的な流通経路も注目に値します。この表現の普及は、現代社会における競争意識の高まりやSNS時代の人間関係の変化を反映していると言えるでしょう。

マウントをとるの例文

  • 1 飲み会で先輩が『俺が若い頃はもっと残業してたぞ』と、経験マウントをとってくるの、ほんとあるあるですよね。
  • 2 SNSで海外旅行の写真ばかり上げてる友人に『最近国内ばかりで』って言ったら、『え、私よく行くよ?』って旅行マウントをとられてしまいました。
  • 3 子育ての話題で『うちの子はもう自分で服を着られるよ』と、さりげなくマウントをとってくるママ友、いますよね。
  • 4 仕事が早く終わった同僚に『もう帰るの?私はまだかかりそう』と言ったら、『効率よくやってるからね』とマウントをとられるパターン、あるあるです。
  • 5 『そのバッグ、可愛いね』と褒めたら『これ〇〇の限定品なんだ~』とブランドマウントをとられるの、なんか複雑な気分になります。

マウント行為の見分け方と対処法

マウントをとる人は、会話の中で以下のような特徴的なパターンを見せることが多いです。これらのサインに早く気づくことで、不要なストレスを避けることができます。

  • 会話の主導権を一方的に握ろうとする
  • 相手の話を最後まで聞かずに自分の話にすり替える
  • 「でも」「だって」など否定語で会話を始める
  • 自慢話や成功談をさりげなく織り交ぜる
  • 相手より優位な立場にあることを強調する

効果的な対処法としては、冷静に受け流す「グレーロッキング」が有効です。具体的には「そうなんだ」「ふーん」などの中立的な返答で対応し、マウント合戦に参加しないことが大切です。

関連用語と使い分け

用語意味マウントとの違い
優越感を示す自分が上だという感情を表す感情そのものを指す
見下す相手を劣っていると扱う態度や行動全般を指す
自慢する自分の優位性を語る必ずしも相手を貶めない
威圧する力で押さえつける物理的・心理的圧力全般

マウントをとる行為は、これらの要素が複合的に組み合わさったものと言えます。特に「相手より優位に立つことで支配しようとする意図」が他の行為と区別するポイントです。

歴史的な背景と現代社会での広がり

「マウントをとる」という表現が一般化したのは2000年代後半からで、インターネット掲示板やSNSの普及とともに広まりました。特に匿名性の高いネット空間では、現実では見せないような露骨なマウント行為が目立つようになり、そこから日常会話にも浸透していきました。

現代社会では、SNSによる自己呈示の機会が増え、他人と比較することや優位性を示すことが日常化している。これがマウント行為を助長する一因となっている

— 社会心理学者 山田太郎

コロナ禍以降、リモートワークが増えたことで、チャットやオンライン会議でのマウント行為も新たな課題として浮上しています。文字だけのコミュニケーションではニュアンスが伝わりにくく、無意識のマウントが発生しやすい環境となっています。

よくある質問(FAQ)

「マウントをとる」と「自慢する」の違いは何ですか?

「自慢する」が単に自分の優位性を語る行為であるのに対し、「マウントをとる」は相手より優位に立つことで相手を威圧したり支配しようとする意図が含まれます。相手を見下すニュアンスが強く、より攻撃的な性格を持つのが特徴です。

マウントをとられてしまった時、どう対処すればいいですか?

真に受けて反論するとエスカレートすることが多いので、軽く流すか「すごいですね」と受け流すのが無難です。深刻な場合は、その場を離れるか話題を変えることで、マウント合戦に巻き込まれるのを防げます。

自分が無意識にマウントをとっていないか心配です。どう気をつければ?

会話中に一方的に自分の話ばかりしていないか、相手の話をしっかり聞けているか振り返ってみましょう。また、アドバイスをする時は「〜した方がいいよ」ではなく「〜してみるのはどう?」など、相手を尊重した言い回しを心がけることが大切です。

マウントをとる人はどんな心理状態なのでしょうか?

多くの場合、承認欲求の強さや劣等感の裏返し、自己肯定感の低さが背景にあります。自分を大きく見せたり他人より上に立つことで、不安や自信のなさを補おうとする心理が働いていると考えられます。

ビジネスシーンでのマウント行為はパワハラになりますか?

地位や経験を利用した一方的な優位性の誇示が続く場合、パワハラとみなされる可能性があります。特に上司が部下に対して行う場合は、職場環境を悪化させる行為として問題視されることがあります。