神々しいとは?神々しいの意味
神の存在を感じさせるような気高く厳かな様子、清らかで神聖で尊いさまを表す形容詞
神々しいの説明
「神々しい」は「こうごうしい」と読み、「かみがみしい」は誤読です。かつては源氏物語以前の時代に「かみがみし」と読まれていましたが、時代とともに発音が変化して現在の形になりました。この言葉は神そのものを指すのではなく、神のような崇高な雰囲気や神聖なオーラを感じさせる様子を表現します。日本の八百万の神という考え方の影響もあり、人や物、風景など多様なものに対して使われるのが特徴です。例えば、富士山から昇る初日の出や、純粋な心で人に尽くす人の姿、深い修行を積んだ人物などに宿る特別な気高さを表すときに用いられます。
神聖なオーラを感じさせる美しい表現ですね。日常ではなかなか使う機会が少ないですが、心が震えるような崇高な体験をしたときにぴったりの言葉です
神々しいの由来・語源
「神々しい」の語源は古語の「神(かみ)がみし」に由来します。平安時代前期までは「かみがみし」と発音されていましたが、時代とともに音韻変化が起こり、「かみ」が「こう」に、「がみ」が「ごう」に変化して「こうごうしい」という現在の読み方になりました。この変化は「連声(れんじょう)」と呼ばれる日本語特有の音韻現象で、発音のしやすさから自然に変化したものです。元々は神々の存在を感じさせる様子を表す言葉として、宗教的な文脈で使われ始めましたが、次第に世俗的な美しさや崇高さを表現する言葉として広がりました。
古から現代まで、人々を魅了し続ける「神々しさ」の概念は、日本の美意識の核心を表しているようですね
神々しいの豆知識
面白い豆知識として、「神々しい」は誤読されやすい言葉の代表格です。多くの人が「かみがみしい」と読んでしまいますが、正しくは「こうごうしい」です。また、この言葉は海外のメディアでも紹介されることがあり、日本の美意識を表す言葉として「kōgōshii」とそのままローマ字表記で使われることもあります。さらに、天皇家や皇室関連の報道で使われる頻度が高い言葉でもあり、伝統的な儀式や祭祀の場面でよく用いられます。現代ではスポーツ選手の超人的な活躍や、芸術家の圧倒的なパフォーマンスに対しても使われるようになり、適用範囲が広がっています。
神々しいのエピソード・逸話
俳優の吉永小百合さんは、その清楚で気品ある佇まいから「神々しい美しさ」と称されることが多いです。特に1980年代の全盛期、白いドレスをまとって歌を披露する姿は多くの視聴者から「まさに神々しい」と絶賛されました。また、サッカー選手の本田圭佑選手が2018年ワールドカップで対コロンビア戦で決めた決勝点は、スポーツ評論家から「神々しいまでの軌道」と表現されました。芸術の分野では、建築家の安藤忠雄氏の「光の教会」は、十字架の形に切り取られた光が差し込む様子が「神々しい空間」と評され、国内外から高い評価を受けています。
神々しいの言葉の成り立ち
言語学的に見ると、「神々しい」は「神」を重ねた「神々」に形容詞化の接尾辞「しい」が付いた合成語です。この「しい」接尾辞は、「望ましい」「頼もしい」のように、ある性質を強く持っていることを表す機能があります。品詞としては形容詞(形容動詞)に分類され、終止形は「神々しい」、連体形は「神々しい+名詞」、連用形は「神々しく」と活用します。また、この言葉は「美的評価」を表す語彙群に属し、「美しい」「素晴らしい」などと同系列の価値判断を表現する言葉です。日本語らしい曖昧さと情緒性を併せ持ち、直接的な説明ではなく、感覚的な印象を伝える点に特徴があります。
神々しいの例文
- 1 神社の森に差し込む朝日の光が神々しくて、思わず写真を撮らずにはいられなかった
- 2 祖母が静かに祈る後ろ姿が神々しくて、邪魔をできないと思ったあの瞬間
- 3 雪山の頂上に昇る満月の神々しい輝きに、言葉を失ってただ見とれてしまった
- 4 大好きなアーティストのライブで、彼女がライトを浴びて歌う姿が神々しすぎて涙が出そうになった
- 5 初詣でお賽銝を投げたとき、鈴の音とともに感じた神々しい空気に、新年の希望がわいてきた
「神々しい」の使い分けと注意点
「神々しい」は特別な感動を伝える表現ですが、使い方にはいくつかの注意点があります。適切に使えば美しい表現になりますが、誤用すると大げさに聞こえることもあります。
- 軽い感動や日常的な美しさには不適切です
- 宗教的な文脈では特に慎重に使用しましょう
- 人に対して使う場合は、その人の尊厳を傷つけないように配慮が必要です
- ビジネスシーンではあまり使用されない表現です
- 「美しい」:一般的な美しさ全般に使用
- 「崇高な」:精神的・道徳的な高さを強調
- 「荘厳な」:格式ばった厳かな雰囲気を表現
- 「神聖な」:宗教的な清らかさを前面に出す場合
歴史的な変遷と文化的背景
「神々しい」という表現は、日本の自然信仰や神道の影響を強く受けています。八百万の神という考え方から、自然現象や特別な場所、人物にも神々しさを見いだす文化的土壌が育まれました。
古事記や日本書紀の時代から、日本人は自然の中に神々の存在を感じ、それらを畏敬の念をもって称えてきました。
— 民俗学者 柳田國男
近代以降は宗教的な意味合いが薄れ、より世俗的な美しさや崇高さを表現する言葉として進化しました。現代ではアート、スポーツ、エンターテインメントなど多様な分野で使用されるようになっています。
関連用語と表現の広がり
「神々しい」に関連する言葉や派生表現は多岐にわたります。これらの表現を理解することで、より豊かな言葉の使い方が可能になります。
| 用語 | 意味 | 使用例 |
|---|---|---|
| 神懸かり | 神が憑いたような状態 | 神懸かり的なパフォーマンス |
| 天界的 | 天国のような清らかさ | 天界的な美しさ |
| 霊的 | 精神的な高みを感じさせる | 霊的なオーラ |
| 超絶 | 並外れた素晴らしさ | 超絶技巧 |
また、「神々しい」から派生した「神々しさ」(名詞形)や「神々しげな」(連体形)など、文脈に応じて様々な形で使用できます。若者言葉では「神がかってる」など、よりカジュアルな表現も生まれています。
よくある質問(FAQ)
「神々しい」の正しい読み方は何ですか?
正しい読み方は「こうごうしい」です。「かみがみしい」と読まれることもありますが、それは誤りです。平安時代以前は「かみがみし」と読まれていましたが、音韻変化により現代では「こうごうしい」が正式な読み方となっています。
「神々しい」はどんな場面で使えますか?
神聖で気高い雰囲気を感じさせる様子全般に使えます。例えば、神社の厳かな空気、美しい自然風景、崇高な行為を行う人、芸術作品の感動的な場面など、神聖さや尊さを感じるあらゆるシーンで使用可能です。
「神々しい」の類語にはどんな言葉がありますか?
「崇高」「気高い」「荘厳」「神聖」「清らか」などが類語として挙げられます。特に「崇高」は尊く気高い様子を、「荘厳」は厳かで立派な様子を表す点で類似しています。
英語ではどう表現すればいいですか?
「divine」「heavenly」「angelic」「sacred」などが近い表現です。文脈によっては「awe-inspiring」(畏敬の念を起こさせる)や「majestic」(威厳のある)も適切な場合があります。
日常会話で使うのは変ではありませんか?
特別な感動や印象を受けたときに使うので、日常的に頻繁に使う言葉ではありません。しかし、心から「神々しい」と感じた瞬間には、むしろぴったりの表現です。適切な場面で使えば、相手にも強い印象を伝えられます。